普段は風邪を引かないのが専ら自慢の私。なのに、産み月のこの大事な時期に風邪をひいてしまった。初めは「軽いかな」と安易に過ごしてしまい、これが後々大失敗
。
21日に妊婦検診に行く。36週以降は診察前に30分程、赤ちゃんの心拍をモニターする「NST」をする。これは「ノンストレステスト」で、まだ陣痛(ストレス)が来てない時の状態で赤ちゃんの心拍をモニターし、元気か調べるもので、同時に母親のお腹の張りもチェックするもの。
いつもの様にNSTを受け、先生の診察へ。・・・・と、先生の表情がおかしい。??あれ?と思っていると、説明をしてくれた。
「お母さんのお腹が張った時に、一度だけだけど、赤ちゃんの心拍がかなり下がってる。その下がり方が大きいし、2分間も下がってしまっている。これがたまたまならいいけれど、へその緒の異常や、赤ちゃんに何かあって下がっているのなら、促進剤や手術で赤ちゃんを出してあげないといけない。とりあえず、入院してNSTで赤ちゃんの様子を見ましょう。」
突然のことにびっくり。でも、赤ちゃん第一なので、「はい」と答えると、「じゃぁ、今から入院してもらいます。」
い、今から?そして、大丈夫だと言い張ったのに車椅子に乗せられ、病棟へ。
そこへ本当に最悪のタイミングで私の父親が迎えに来た。検査や何やらで時間が遅くなってたけど連絡が入れられず、そろそろ終わる頃だと思って、私の息子を連れて迎えにきてくれたとこだったらしい。突然車椅子で押されて移動してくる私の姿に固まる父親。
・・・・そう、私の父親は「早とちり(思い込み)」大王なのだ

これはヤバイと看護士さんに車椅子を止めてもらい、父に説明を試みる。「赤ちゃんの心拍が下がった為、検査入院をする事になった。今すぐ出産になる訳ではない。しかも今車椅子に乗せられてるけど、全くしんどくなく、自力で歩ける・・・・等々」。父は聞いてはいるが明らかにテンパってる。それでも、「また荷物の件とか連絡するから」と一旦帰ってもらう。
しかし、この後話など全く理解できてなかった事が判明。テンパった父は外出先の母に「産気付いた!今すぐ帰れ!」と
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をしまくったらしい。だから、、、まだ産まれないって言ったのに
そして入院。3人の切迫早産で入院してる妊婦さんと同室の4人部屋。そこから恐ろしく暇なNSTでデータをとるだけの「安静生活」が始まった。ベッドを離れるのはお茶を汲みにいくか、部屋についてるトイレ位。食事も市民病院にしては中々イケてる方だと思うけれど、廊下側のベッドの為、締め切ったカーテンの中でお腹もあまり空いてないのに一人でボソボソ食べるので楽しくもなく。。。。
そして、初動を誤った風邪のツケが牙をむきだす。咳と痰が止まらなくなってきた。同室の妊婦さんに申し訳なくてタオルを口にあて、布団を被って咳き込む。横になると益々咳が止まらず、夜も全く眠れず。
幸い、NSTの方はもう一度だけ赤ちゃんの心拍が下がりかけた事があったものの、それ以外は赤ちゃんも元気な様。ただ、慎重を期す為、最低3日はデータを取るとの事。その間、薬も出してもらうが席は全くおさまらず。
4日目、ようやく退院許可
。いそいそと実家へ帰る。寒い。4日間の入院ですっかり病院の暖かい空気に慣れてしまった為か風邪大幅に悪化。全身がこわばり、寒気が治まらず、一睡もできなくなる。そしてずっと咳をしていた為、全身筋肉痛に。これが痛かった。
息も半分くらいしか吸い込めなかったけれど、その半分で背中が痛む。鼻もかめない。そして何より辛いのが背中が激痛で全く横になれない。ほぼ3日、全く横になれず昼も夜中も座って過ごした。腰やお尻も激痛になってきた。
気持ちもイライラしてしまうし、トンネルの中のように耳抜け出来てない状態。みんなどこか遠くから話してる様。集中力も全く続かず、メールの返信が打てなくなってくる。この時が一番辛かった。「どうしたらいい?どうしたらいい?」と一人でブツブツつぶやいてた。
自体が好転し出したのは、意外にも前駆陣痛(本陣痛ではなく、うそっこ陣痛)で病院で一晩過ごしてからだった。
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