「怪人二十面相・伝 」を読みました
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完全版 怪人二十面相・伝 (ふしぎ文学館) 著者:北村 想 |
内容(「BOOK」データベースより)
江戸川乱歩が生んだ世紀の怪盗「怪人二十面相」。日本で最も名の知れた怪盗の謎に包まれた素顔が今、明かされる!彼の魔法のような奇術は元サーカスの天才・丈吉が世間を観客に見立てた「芸術」であった。次々と披露される鮮やかな変装の舞台裏、明智小五郎や小林少年との華やかな対決、二代目二十面相の誕生など、乱歩のオリジナルでは決して味わうことができなかったおとなの冒険奇談。
面白かった。ご存知明智小五郎と勝負した怪人二十面相。怪人二十面相側から見たら・・・という本。ガンダムだってシャアがいたから名作になった様に(順番は逆だけど)明智小五郎だって高いポテンシャルを持った怪人二十面相がいたから魅力があったのだと思う。この作者もその魅力を伝えたくてこの本を書いたのかも。
この本では明智小五郎は頭の回転の速い調子のりだし、小林少年に至っては傲慢な印象まで受ける。小林少年は「目をくるくるさせ、赤い頬をして機敏に動く賢い少年」っていうイメージだった私には結構なショック。しかも、事件で御曹司を助けたからといって財閥をスポンサーにし、その意向の為に動く明智なんて
読むと必ず二十面相チームになること間違いなし、コレを読んでから改めて江戸川乱歩を読むと「ここをこう使ったか」とニヤリとできるのかも。
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