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『黒川博行』を何冊か

キャッツアイころがった
配信元:電子書店パピレス
提供:@niftyコンテンツ

内容(「BOOK」データベースより)
滋賀県北部の余呉湖で、身元不明の死体が発見された。唯一の手がかりは、胃の中にあった宝石キャッツアイ。続いて京都の美大生、大阪の日雇労働者が相次いで殺害され、ともにキャッツアイを口に含んでいた。事件の鍵は殺された美大生が死の直前に旅行していたインドにあると、啓子と弘美は一路彼の地へ旅立つ…。第4回サントリーミステリー大賞を受賞した、黒川博行の出世作。

女子大生がノリで事件を解決してしまう。しかもインドまで行って。何とも強引だけど、大阪弁だからか、美術関係の知識が「なるほどなぁ。」と感心させられるからか、黒川マジックか・・・・最後まで読んでしまう。読んでみて、やっぱり後作の『疫病神シリーズ』『クロマメシリーズ』の方が絶対面白いけど、まぁ、黒川さんが好きなら「アリ」かな。

カウント・プラン (文春文庫) Book カウント・プラン (文春文庫)

著者:黒川 博行
販売元:文藝春秋
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内容(「BOOK」データベースより)
眼に入った物をかぞえずにいられない計算症の青年や、隣人のゴミに異常な関心を持つ男など、現代社会が生み出しつづけるアブナイ性癖の人達。その密かな執着がいつしか妄念に変わる時、事件は起きる…。日本推理作家協会賞受賞の表題作をはじめ、時代を見通す作者の眼力が冴える新犯罪ミステリ五作品を収録

大阪が舞台の警察小説ってあんまりない。だけど、黒川さんの警察小説はほとんど大阪が舞台、しかも南大阪とかが結構出てきてかなり親近感を覚えてしまう。この本は短編集で読みやすく、読後に「ふふ、そうきたか」とニヤリとしてしまう感じ。

解説で今や超売れっ子の東野圭吾が「私がもっとも信頼している作家」と書いていてビックリ。だいぶ作風が違う様に思うけどなぁ。

迅雷 (文春文庫) Book 迅雷 (文春文庫)

著者:黒川 博行
販売元:文藝春秋
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内容(「BOOK」データベースより)
「極道は身代金とるには最高の獲物やで」。大胆不敵な発想でヤクザの幹部を誘拐した三人組。彼らと、面子をかけて人質を取り返そうとするヤクザたちとの駆け引きが始まった。警察署の目の前での人質交換、地下駐車場でのカーチェイス、組事務所への奇襲攻撃…。大阪を舞台に追いつ追われつが展開する痛快小説。

『ヤクザが素人に誘拐されたなんて、格好悪いから警察に届けんやろ』という思い付きで稲垣が立てた計画に引きずりこまれた友永。誘拐してきたヤクザ幹部も妙に態度大きいし、コミカルで黒川ワールド全開!という印象。テンポもいいし、なんとなくみんな憎めないし、好きなタイプの本だな。

国境 (講談社文庫) Book 国境 (講談社文庫)

著者:黒川 博行
販売元:講談社
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内容(「BOOK」データベースより)
衝撃だった。ここまで悲惨な状況だとは思ってもみなかった。それでもなお、この国は“地上の楽園”なのか。建設コンサルタント業の二宮と暴力団幹部・桑原の「疫病神コンビ」が、詐欺師を追って潜入した国・北朝鮮で目にしたものは、まるで想像を絶する世界だった―。読み出したら止まらないサスペンス超大作。

「疫病神」シリーズ2作目。暴力団幹部の桑原がイイ。昔気質のイケイケやくざだけど、桑原なりにどこか1本筋が通っていて(他人とは随分離れた筋みたいだけど)嫌いになれない。そばにいたら「もう、ほんましょうがないなぁ」とブチブチ文句言いながらも世話焼いてしまうかも。

そして舞台の北朝鮮。とても地に足がついた「庶民目線」と言ったらいいのか現場の空気を感じられるような描写だった。思想的な戒厳ぶりや、北朝鮮国民と外国人旅行者との金銭感覚のギャップに驚きながら読んだ。面白かった

暗礁 上 (1) (幻冬舎文庫 く 10-1) Book 暗礁 上 (1) (幻冬舎文庫 く 10-1)

著者:黒川 博行
販売元:幻冬舎
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内容(「BOOK」データベースより)
建設コンサルタントの二宮啓之を、三たび誑しこんだ疫病神・ヤクザの桑原保彦。次なる獲物は数十億円に及ぶ大手運送会社の闇のマル暴対策費。そのシノギは追いつ追われつの壮絶な裏金争奪戦となった…。リアルでコミカルなセリフ回し、白熱のバイオレンスとサスペンスが読者の興奮神経を直撃する、超弩級のエンターテインメント大作。

「疫病神」シリーズ3作目。おなじみ稲垣・二宮コンビ2人の絶妙な会話は前作同様。すごく面白くて今回も稲垣の「飛び」に笑わされる。

だけど、前作「国境」が「面白さ」+「北朝鮮の現実ルポ」という強いインパクトがあったからかな。裏金問題も確かに大きな問題ではあるけれど、前作の方が面白かったかな。このシリーズ第4作に期待。

二度のお別れ (創元推理文庫) Book 二度のお別れ (創元推理文庫)

著者:黒川 博行
販売元:東京創元社
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内容(「BOOK」データベースより)
四月一日午前十一時半、三協銀行新大阪支店に強盗が侵入。四百万円を奪い、客の一人をピストルで撃った後、彼を人質にして逃走した。大阪府警捜査一課は即刻捜査を開始するが、強奪金額に不服な犯人は人質の身代金として一億円を要求、かくして犯人と捜査陣の知恵比べが始まる。トリッキーかつ軽妙な会話が魅力の“大阪府警捜査一課”連作第一弾、著者の記念すべきデビュー作。

「クロマメ」シリーズ第1作。30代半ばの「黒さん」(30代にしては老けた呼び名だなぁ)と20代半ばの新婚「マメちゃん」のコンビ。銀行強盗が人質をとって逃走した時に遣った手段は初読の時点で分かってしまうけど(だってあまりに不自然)それでも、「クロマメ」の魅力がたっぷり。特にマメちゃんのひょうひょうと物怖じしない行動っぷりが好き。シリーズで読みたい本。

てとろどときしん―大阪府警・捜査一課事件報告書 (講談社文庫) Book てとろどときしん―大阪府警・捜査一課事件報告書 (講談社文庫)

著者:黒川 博行
販売元:講談社
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内容(「BOOK」データベースより)
「ようそんな口から出まかせを平気でいえますな。閻魔さんに舌ぬかれまっせ」「かまへん。わしゃ二枚舌や」。大阪府警の刑事たちが漫才そのものの大阪弁で事件を解決する。フグ毒により客が死んだ事件に端を発する表題作をはじめ、下着ドロの意外な真犯人を描く「飛び降りた男」など、傑作短編全6編を収録。

「クロマメ」シリーズ。軽妙な会話が満載。楽しく読めるし大阪舞台ばんざーい!と嬉しくなる。ちなみに「テトロドトキシン」はフグの毒の成分。

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