「盗作」を読みました
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盗作(上) 著者:飯田 譲治 |
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盗作(下) 著者:飯田 譲治 |
内容(「BOOK」データベースより)
片田舎の平凡な女子高生・彩子は、ある晩、衝撃的な夢を見た。憑かれたように、その夢の光景をキャンパスに描きあげた彩子の作品は日本中を震撼させるが…。
映画監督や脚本家をされている飯田さんという人の本。平凡な女子高校生が憑かれた様に描いた絵は実は他の画家の絵と全く一緒だった・・・・・。というあまりにも謎だらけの話で初めからグイグイ話に引き込まれる。
そして、一度は天才少女と持ち上げた周囲が盗作疑惑が出た途端に手のひらを返す様子が初めは結構現実っぽく書かれてこの先の展開はどうなるのだろう?と更に引き込まれる。
・・・・・が。ここから話はどんどん大きくなる。挙句の果てには彩子ちゃん、3度目の衝撃的なインスピレーションからノーベル賞を受賞する小説を書いてしまう。ええと、ここまでくると何だかなぁ。ファンタジーか、おぃ。とツッコミたくなる。
初めが面白かった分、ちょっともったいなかったなぁ。
でも、芸術作品の傑作というものは「つくろう」と思ったものでなく「つくらずにはいられなかった!」ものであって欲しい!と思う平凡人の私にはインスピレーションがどこかから衝撃的にやってくるという設定は面白かった。
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