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「聖餐城」を読みました

聖餐城 Book 聖餐城

著者:皆川 博子
販売元:光文社
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「馬の胎から産まれた少年」アディと、宮廷ユダヤ人の息子イシュア・コーヘン。二人の若者の運命が、果てなき戦乱の中で変転していく。ドイツ三十年戦争を、傭兵とユダヤ人の目線から描ききった、圧巻の大作。

いやぁ、面白かった。いい旅番組を見ると旅行をして得した気分になるが如く、トリップ感を堪能できた。初皆川にはピッタリだったのかな。

ただ、虐殺のシーンなどは戦時とは言えかなりグロテスク。それがまた淡々と語られ恐ろしい。でも皆川作品だとこの本はグロさがかなり抑え目とか(これで!)

最初三十年戦争の背景を説明する部分でくじけそうになるけど、波に乗ってくるとどっぷりとワールドにひたれる。これは圧倒的な情報量と本自体の層の厚さかなぁ。贅沢だなぁ、と思いながら読んだ。宮城谷作品に共通する感じ。

少年アディだけでなく、登場人物各々が自分の人生を悩みもがきながら生きていく様子が描かれていて、沢山の人生をみることができる。当時の傭兵のあり方や、ユダヤ人の生き残りの為の歴史も教えてもらえ、とてもお得な気分。

ゴージャス、な一冊。(値段も2800円!)でも、値段に恥じない本だと思う。

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