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「プラチナ・ビーズ」を読みました

プラチナ・ビーズ Book プラチナ・ビーズ

著者:五條 瑛
販売元:集英社
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北朝鮮の権力中枢でなにかが起きている――。その鍵を握る謎の言葉「プラチナ・ビーズ」とはなにか? 第3回大藪春彦賞受賞作家のデビュー作。文庫版のための特別書き下ろし短編も収録。

まず、「題名が好き。」こういう語り過ぎない、でも何かを意味する題名って私好みだなぁ。話もアメリカ国防総省の情報組織のひとつ<会社>に属し、極東の情報を集めるアナリスト・葉山と、海軍の調査部に所属しながら<会社>の仕事をする坂下のハードボイルド。葉山は「日本人」になりたいと思いつつ外見は全く外人で、坂下は「アメリカ人」だと自分を確信しているが外見は日本人。この2人がお互いを「嫌いだ・嫌いだ」と言いながら共に事件を追う。

葉山は脱北者や北朝鮮旅行者から情報を収集する中で「秀麗な外見の外国人」で、北朝鮮で権力を持っていそうな人物にひかれていく。その人物を追うごとに北朝鮮の中枢部で起こる権力の駆け引きのなかのある計画に巻き込まれていく・・・・。

ゴツゴツとした読感で、自分という存在に悩む葉山に「あんまり考え過ぎなや」と励ましながらどんどん最後まで引っ張られる様に読んだ(話の中でも葉山は登場人物に「悩み過ぎるな」とよく言われてた(笑))。

そして「プラチナ・ビーズ」これが何を意味するのかなぁ、と初めから考えて読んでいたけど、途中で分かった時に重みを感じた。飽食の日本では「プラチナ」を軽く考え過ぎているのだろうな。本物の「餓え」を知った人にはプラチナの輝きが実感できるのかもしれない。

この本は「鉱物シリーズ」の第1作らしい。他のも読んでみよう。ちなみに、文庫版のほうが後日談の様な短編集も収録されているので、図書館で借りるなら文庫版がオススメ。

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