« 「虹の谷の五月」を読みました | トップページ | 花火 »

「屍鬼」を読みました

屍鬼〈1〉 (新潮文庫) Book 屍鬼〈1〉 (新潮文庫)

著者:小野 不由美
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

内容(「MARC」データベースより)
人口千三百余、三方を山に囲まれ樅を育てて生きてきた外場村。猛暑に見舞われたある夏、村人たちが謎の死をとげていく。増えつづける死者は、未知の病によるものか、それとも、ある一家が越してきたからなのか…。

すごいボリューム。ハードカバーでもごっつい本で上下2冊。ホラーが苦手だし(映画などもってのほか!)小野不由美読んだことないし・・・・と手を出しあぐねていた本。でも、書評を漁るとどこでも高評価なので挑戦してみた。

まず、入り口はかなり入りやすい。普通のミステリ?という位。あれ、なんだか読みやすいやん!と嬉々として読み進めると、村民が次々登場する。この人数が半端なく多い。このまま1300人全員出てくるの?!という位。頭の中は大混乱。

なのに次のページが気になって戻って確認とかしてられない。あやふやなままどんどん読み進む。すると段々人物関係が体感できてくる感じ。そうする内に村のあちこちで人が死んでいく。

怖かったのが村の閉鎖性。異質なものを見て見ぬふりをし「何もない」ことに「してしまう」又は「思い込む」。あちこちで人が死んでいても「屍鬼」という存在は認めたくない。→「認めない」。けれど、一度そのタガが外れると村民の屍鬼に対する態度は豹変する。もはやどちらが鬼か分からない。

「人間は他の動物を食べて生きてる。なのにどうして私たちは人間を食べてはいけないの?」という屍鬼の娘の問には私自身、何も答えが浮かばなかった。そして何が異端で何が異端でないか、という寺の若御院の苦悩もずしっと私のなかに入ってきた。

とても長い、長い本だけれど読む時間を割く価値のある本だと思う。

ちなみに「樅」=「モミ」。なんだかクリスマスツリーを連想してしまって序盤調子が狂った。。

|

« 「虹の谷の五月」を読みました | トップページ | 花火 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「屍鬼」を読みました:

« 「虹の谷の五月」を読みました | トップページ | 花火 »