「殺戮にいたる病」を読みました
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殺戮にいたる病 著者:我孫子 武丸 |
内容(「BOOK」データベースより)
永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。犯人の名前は、蒲生稔!くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー。
いつかは読んでみようと思っていた本。ただ、自分の調子がいい時じゃないとキツイほんかなぁ、と手を出しあぐねていた。
読んでみて、最初から驚く。一番最初に犯人の名前が出てくる。??びっくり結末っていう評判だったよなぁ、これはどういう事だ?と思いつつ読み進む。
猟奇的殺人の描写も思ったよりは読んでいける。犯人が被害者の苦痛や恐怖を楽しむタイプではないからかもしれない。
それより背筋がぞわわっ となったのは母親の異常心理。息子の部屋をチェックする。友達からの手紙もベッドの下もごみ箱の中も。息子が週何回自慰行為したのかまでチェックする。・・・・怖い。そんな事まで知らないと不安になるものなのか?・・・・怖い。
そして最後の最後。2ページ程で今まで読んでたものが全部ひっくり返る。え?と思いつつ最初からもう一度読むと確かにそうなってる。・・・・・そうか。でもそりゃ分からんって!最初に犯人が明示されているだけに、余計に引っかかってしまうかも。
読まずにいると(衝撃的なラスト!とか書かれるとどうも気になる)なんか消化不良だったので、読んですっきりした。
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