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「虹の谷の五月」を読みました

虹の谷の五月 Book 虹の谷の五月

著者:船戸 与一
販売元:集英社
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出版社/著者からの内容紹介
フィリピンのセブ島に祖父と暮らす13歳のトシオ。丸い虹がかかる谷をめぐり、彼はゲリラの抗争に巻き込まれていく。成長を遂げていく少年に託した冒険巨編、第123回直木賞受賞作。(解説・小田光雄)(2000/5)

13歳のトシオ・マナハン。自分の事を「おいら」と呼ぶ。フィリピン人の母は娼婦でエイズで死亡、日本人の父は蒸発。じっちゃんと2人で暮らす。なんか悟空と似てない?・・・・「おいら」と「じっちゃん」だけか。

周りの人にも名前を呼ばれず日本人との混血の蔑称「ジャピーノ」としか呼ばれず、賄賂社会の中で虐げられる。本来弱者を守るべき警察官や地区長などは特に差別で凝り固まったヘッポコ親父ばかりで読んでいてかなり腹が立ってくる。

その逆境の中、トシオはけなげに生きる。隣人への優しさを忘れず、英語の勉強もする。のちにこの英語力がトシオを大きな悲劇の渦へ引きずり込むことになるのだけど。けれど、もし過去に遡り分岐を選べたとしてもトシオは同じ道を選ぶと思う。その潔さがトシオの魅力かもしれない。

ゲリラの抗争に巻き込まれ、幼いながらに成長していくトシオは母性本能直撃タイプ。たくさんヘマをやらかすけど、周りが許すのも分かる。こんな健気な13歳(~15歳)に腹が立てられるもんか!

・・・・・・と思わず母親目線でのめり込んでしまった。舟戸与一 は「砂のクロニクル」を読んで以来2作目だったけれど、評判を漁って何冊か読んでみよう。

「虹の谷」の丸い虹、見てみたいなぁ。ちなみに飛行機で機体の影が雲に映った時に「ブロッケン現象」で影の周りに丸い虹が見えるらしい。・・・・飛行機に乗る機会が殆どない私には無理か。。。。乗る機会があれば窓側で頑張って探してみよう。

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