「ヒートアイランド｣読みました

ヒートアイランド 著者：垣根 涼介 販売元：文藝春秋 Amazon.co.jpで詳細を確認する

出版社/著者からの内容紹介
大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞W受賞作家の傑作ミステリー
ストリートギャング雅の頭アキとカオルがやばい金に関わった仲間を救うために立てた作戦とは。疾走する少年たちを描くミステリー (2001/07)

｢午前３時のルースター」「ワイルドソウル」、どちらも良かったので読んでみました。なんだか内容紹介だと「I.W.G.P」の様な印象。（とは言っても読んでない。図書館の予約が全くまわってこない。。。）残念ながら「I.W.G.P」の方が1997年に書かれていて早いんだよなぁ。（垣根ファンとしては）

ストリートギャングを題材にしていて冷静且つ腕っ節も強いアキと手配師の様に何でも器用にこなすカオルが名コンビ。”雅”の他のメンバーのアホさとよく対をなしてる。ただ、この雅のメンバーは各ストリートギャングのヘッドを強引にスカウトして集めたという設定だけに「こんなアホにヘッドが務まるのか・・・？」と思ってしまう。

アキはとても冷静。突発の出来事にもきちんと考え、行動を指示し自らも動く。僅かに無愛想さを隠せない所に若さがあるのかもしれないけど、なんでこんなにクール？ほんとは50歳くらいちゃうの？という程。

こんなに自分を曲げずに冷静なアキが何故ストリートギャングに。。。。バスケの司令塔とかになって健全に能力を発揮したらいいのに！・・・・なんておばちゃん発想してしまうけど、そうなったらこの面白い本は生まれない、か。

スピード感があり、でも軽過ぎず、テンポ良く読める。ストリートギャングものはちょっと、、、と敬遠してる人でも楽しんで読める本だと思う。