「龍の契り」を読みました
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龍の契り 著者:服部 真澄 |
内容(「BOOK」データベースより)
1982年、英国情報部が外交文書を撮影中、スタジオが全焼した。その折、忽然と消失したある機密文書―。二年後、香港返還交渉に臨んだ英国サッチャー首相は、なぜかほぼ無条件で返還に合意した。それまでの強気な姿勢の英国を、かくも弱気にさせたものとは?香港返還前夜、機密文書を巡り英、中、米、日の四カ国による熾烈な浄奪戦が開始された
直木賞候補になった様で話題だっただろうに、カバー写真がないなんて。。。なんでだろ。
作者の興奮が伝わってきそうな勢いのある本だった。構想が湧いた時、作者が「キター!!」と叫んだだろうな、なんて想像してしまう。巻末に「この本に登場する人物や団体は実際のものとは関係ありません」と但し書きされているけど、サッチャー首相だの、毛沢東だの蒋介石だのCIAだの豪華絢爛にそのまま出てくる。
日本からは外務省員が登場する。つい先日「ワイルド・ソウル」を読んで外務省の「事なかれ主義」への批判を感じたけど、こちらでも、所どころにその主義が顔を出している。もっとも今回のピカピカ外務省員沢木くんは探偵ばりの大活躍(しかも外見もかなりいけてるらしい)でした。ただ、沢木くんの要望は「日本人とは特定できない、アジア人のイケメン」だそう。ええぃ、日本人に見えたっていいやん。(話上は困るだろうけど)
スパイにハッカー、アクションありで読んでいて面白かった。ただ、推理小説というより冒険小説のような。。。歴史上の大人物は出てくるし、他の登場人物も何やらセレブで庶民の私にはどっかの世界で起こってることのような印象だった。
でも、一気に読まされてしまう。何冊か書かれてる様なので挑戦予定。
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