「リセット」を読みました
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リセット 著者:盛田 隆二 |
2000年出版の本。
内容(「BOOK」データベースより)
帰国子女の菜々は、都内の女子高に通う十六歳。母親は作家で、シングルマザー。バツイチの編集者と同居している。学校では、イジメにあい、ブルセラでパンツを売らされている。菜々のクラスメートたちも、クスリ、売春、引きこもり、家庭内暴力…とそれぞれ悩みを抱えているが、「酒鬼薔薇聖斗」が逮捕された日、彼女は決意する。生まれた街で、もう一度すべてを始めよう、と。高校生の真実と親子の絆を描く衝撃の問題作、待望の文庫化。
怖い。高校生ってもっとキラキラした時間のはず。一生思い出すと心があったかくなるような青春の思い出が沢山詰まった時間になったり、一生付き合える友達に出会ったり。
だけど、この本の高校生ときたら揃いも揃って暗い闇にむかってあがいてる。そっちに向けるエネルギーを他に向けたら・・・と思うけど、読んでいて「ここでこうしたら」という転換点がどうしても見つけられない。そこが怖い。
すごくあからさまに描いてあり、ここまで描く?とも思うけど、「なんとなく」引き摺り込まれる怖さを表現したかったのかなぁ、と思う。
友達をいじめたり、容姿を飾る為に自分を売ったり、そういうのは本当に時間と労力の無駄だと思う。読んでいて重く重くなる本だった。やりきれないけど、こういう高校生も事実、いるんだろうな、と思うと悲しくなる。
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