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「夫婦茶碗」を読みました

夫婦茶碗 Book 夫婦茶碗

著者:町田 康
販売元:新潮社
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町田康初体験。書評や感想を見ていて敬遠してたけど、やっぱり一度読んでみない事には。。。と思い、入りやすそう(直感?)なものから一冊。

・・・・なんじゃこりゃぁ。ダメダメ男が途方もなくダメっぷりを披露していく。ペンキ塗りも始めは下地作りは嫌だと文句言うし、飽きると辞めるし、奥さんの鞄を質屋に持っていくし、プータローなのに蕎麦屋でお酒のおかわりしようとするし、”うるおいのある生活”をしよう、と急に奥さんに駄洒落(としか思えん)を強要するし、奥さんが出てったと勘違いして冷蔵庫は分解するし。。。

なんか目茶目茶だしダメダメだしアホアホ。なのに奥さんはさらりと流し子供を産んじゃう。おぃ、大丈夫?そんな旦那で子供育てて行けるの?と心配になるけど、これは小説。現実的なことはさて置いて、本の中身を楽しもう。

現実だったら絶対笑って済ませられないだろうけど、なんだかこのアホ男、何故か憎めない。いや、憎らしいけど捨てきれないという感じか。子供じみた行動にも、なんかどっか「愛」があるんだよなぁ。高い夫婦茶碗を買って、お茶葉も高いの買って、「茶柱」を立てようとムキになるとこなんて、あほだけど、馬鹿だけど(自分の稼ぎじゃないし、これからお金いる時だし・・・・あ、また現実的になりそう)でも、どっか「可愛い」。奥さんはこの人の事が好きで好きで仕方ないんだろうなぁ、なんて思ってしまう。

この本は読むタイミングを選ぶ本だと思う。山田詠美が読み時を外すと何も面白くない様に、面白く感じる時と、読むのが苦痛な時が同じ人でもあると思う。

私的にはお酒でも飲んで現実部分をすっとばしながら、うひゃひゃ、と馬鹿になって読んでみたい気がする。

思ってたよりはずっと面白かった。

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