「ナラタージュ」を読む
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ナラタージュ 著者:島本 理生 |
出版社 / 著者からの内容紹介
壊れるまでに張りつめた気持ち。そらすこともできない二十歳の恋
大学二年の春、片思いし続けていた葉山先生から電話がかかってくる。泉はときめくと同時に、卒業前に打ち明けられた先生の過去の秘密を思い出す。今、最も注目を集めている野間文芸新人賞作家・初の書き下ろし長編。
あまり購入するタイプの本ではなく、本屋さんで立ち読みするタイプの本かも。子供が出来てからは本屋で1冊立ち読みなんて贅沢な夢になってしまい、最近こういう本をあまり読んでいなかった。
思ったより軽くなく、落ち着いたトーンでゆっくりした気持ちになれた。切ない気持ちが溜まりきってしまうと「死」に向かってしまう事が何度かあり、「それならどっかに行って人の役にたってこい!」と脱線しそうにはなったけど、切なさが伝わってきたし、それぞれの登場人物も想像しやすかった。
が。
私は小説を読むとき、なんとなく頭の中でいつも映像化してしまう。勝手に登場人物の顔も決まってる。そして、この小説を読む直前、テレビドラマのCMで(上戸彩の「ホテリアー」)見てしまったのが
ぺ・ヨンジュン
葉山先生がぺ・ヨンジュンになってしまった。
すごく繊細なシーンなのに急に葉山先生が「オロナミンC」と言ったりするのではないか、とか馬鹿な事を考えてしまい、本に入るのにちょっと苦労した。
個人的には小野くんが可愛そうだった。そりゃ泉にとったら葉山先生がどっかり心の1番なんだろうけど、先生が奥さんとよりを戻すのを容認する位ならあんなに振り回された小野くんって何だったんだ、と思ってしまう。恋愛なんてそんなものだとは思うけど、あまりにも「葉山先生・泉」ありきの話だったなぁ。
私だったら、手帳に昔の女性の写真を忍ばせた旦那は嫌だ。ぜったい。
やっぱり、本屋で立ち読みタイプの本かなぁ。
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